「広島の太陽」 灯籠流し

2016年8月6日 ボローニャにて
灯籠流し、演劇、美術、日本の食、チャリティーの夕べ
 

ニッポニカ主催の第7回チャリティー募金プロジェクトは、福島での地震、津波と原子力発電所の爆発という2011年の日本の三重の悲劇から5年の節目を迎えます。
これは、原子力の民事的軍事的使用において未だ存在しているその矛盾や危険性について考える新たな機会になるでしょう。

毎年広島では8月6日に、1945年に起きた原爆投下の犠牲者の方々への追悼のために灯籠流しが行われています。

この追悼式では、紙でできた灯籠が川や海の流れに身をゆだね流されて行きます。灯籠には絵を描いたり飾り付けをしたり、それぞれの祈りの文を書き込んだりする人もいます。


舞台
福島の原子力発電所の被害から5年、チェルノブイリから30年の節目を迎える今、原子力は、人類が広島と長崎で劇的に知らされた破壊力を示し続けています。演劇の「Com'era blu quel cielo, ad Hiroshima」(広島の空は真っ青だった)は詩人、芸術家、生存者の言葉を通じて、歴史、記憶、科学の責任について考察します。
監督:クラウディオ ロンギ 出演:ドナテッラ アッレーグロ、リーノ グアンチャーレ
この企画は、エミリア・ロマーニャ州文化局の後援を受けています。


アニメ
美帆シボ作のアニメ「つるにのって」の上映を3回行います。
あらすじ:とも子は広島に住む12歳の少女です。夏休みのある日「私の体験」と題する作文を書くために、彼女は広島平和記念資料館を見学します。
原子爆弾の恐ろしさを知り、彼女は深い印象を受けます。疲れた彼女は平和記念公園を散歩し、不思議な女の子に出会います。彼女の名前はさだこ。2歳の時に被爆し、12歳で亡くなりました。さだこは、ともこを思いがけない旅へと案内するのでした。


展覧会
MAMbo – ボローニャ現代美術館にて 日本人アーティスト 烏丸由美が創作した 公式記録や個人や家族の記憶も参考にし、広島と長崎の原爆投下の大惨事に触れた「Facing Histories in Hiroshima」展が開催されます。開催式に際して朗読が行われます。

チャリティー
当催しへの皆様からの寄付金は、2011年3月の津波による被害を受けた石巻市渡波小学校の児童を支援する日本のNPO団体「ワタノハスマイル」と、ボローニャ総合病院小児科に入院中の子供たちの慰安活動を行なっている「ABIO Bologna」に寄付されます。

日本の食
当日は、日本の味をお楽しみいただけます。
その場で作りたての寿司が召し上がれます。日本食レストランZushi提供の寿司盛り合わせセット各種の中からお選びください。割引価格でお求めいただけます。ご希望の方は、8月5日の20時までにオンラインでご予約下さい。
また、日本の家庭料理をお好みの方は、日本の家庭料理を提供するレストランyuzuya特製弁当を8月5日の12時までにオンラインでご予約下さい。
これらの売り上げの一部は寄付されます。


日本茶

Il mondo di Eutepiaとのコラボレーションにより、日本茶を味わっていただけます。
今回ご用意いたします茶の種類は、東頭(とべっと)と茎茶です。
東頭は、静岡県の玉川本山、標高800mの所で栽培されているお茶です。茶葉は5月の下旬頃に摘み取られ、短時間蒸されます。生産量が極めて少なく、味と香りは、濃く見事な調和が感じられます。二煎、三煎目でも風味は落ちません。
この茎茶は、日本のお茶の名産地静岡県で栽培されています。茎と煎茶の細い葉からできており、特徴として、カフェインがほとんどなく、葉の爽やかな味と茎のまろやかな味のコントラストによるデリケートでこくのある味があります。
Parte del ricavato andrà in beneficenza.
これらの売り上げの一部は寄付されます。

ジャパンショップ
ニッポニカのイベントのために製作されたAmanitaとCarolicreaのオリジナル作品を販売いたします。
これらの売り上げの一部は寄付されます。
招き猫会による漫画の販売もあります。

プログラム

    18時より
    日本人アーティスト烏丸由美の展覧会の開催式。その後、アーティストが観客の皆様をMAMbo – ボローニャ現代美術館から隣接するカヴァティチョ公園へ誘導いたします。
    
    19時より
    灯篭の配布開始、ジャパンショップ開店、ご予約の料理お弁当の引き渡し。灯篭の配布には、寄付をお願いしております。お寄せ頂いた寄付金は全額チャリティーに使われます。
    
    19時、19時30分、20時の計3回
    美帆シボ作アニメ「つるにのって」上映。

    20時より
    舞台「Com'era blu quel cielo, ad Hiroshima」「広島の空は真っ青だった」出演:ドナテッラ アッレーグロ、リーノ グアンチャーレ
 
    21時
    灯籠流し
 
    入場無料
    
    会場:カヴァティッチョ公園(入り口はAzzo Gardino通り又はFratelli Rosselli通りから)
    


協賛 :
Nykor Pilot Pen Italia
日本食レストランZUSHi
ボローニャ市

後援:
イタリア外務省
エミリア・ロマーニャ州
在ミラノ日本総領事館
Alma Mater Studiorum ボローニャ大学
ボローニャ市

    
    この 灯籠流しは、ボローニャ市主催の夏の企画「Bè – Bologna Estate」内の「Lady Stardust」のイベントのひとつです。

    写真:アンドレア ミケレッティ