インスピレーションと輝き

ボローニャ、2008年10月17日~2009年1月11日
19世紀の日本の版画
コンティーニコレクション展覧会

 市立考古学博物館、V. dell’Archiginnasio, 2

ボローニャ大学、ボローニャ市立考古学博物館、極東美術研究所の協力により開催

日本の伝統的な木版画である浮世絵は世界で唯一、いかなる時代、いかなる場所のグラフィックアートの中で今でも他では見ることのできない手法のものである。

浮世絵は「変動す る世の中の絵」と訳すこともできる。浮世という言葉が変動する世の中を表し、これはもともと仏教に由来し、変わりうるという特徴、つまり人の人生における 苦しさを表してもいる。しかし17世紀には日本の木版画は芸術的だとして人気に火がつき、この言葉の否定的な部分より良い意味の方のみが取られるように なった。浮世は歌舞伎や船旅、売春宿などのつかの間の喜びの世俗的な世界を表す言葉となった。

インスピレーションと輝き展は6つの部屋に分かれ150もの作品が展示される。世界を魅了し、ヴァン・ゴッホやモネと言った西洋の画家たちにもインスピレーションを与えた日本のグラフィックアートの世界に触れるまたとない機会である。

最初の部屋で最も古い作品はめったにな見ることの出来ない豪華な作品である大阪の劇版画から始まる。3つ目の部屋は歌川国貞(1786-1865)、続いて歌川国芳(1797-1861)、4つ目では歌川広重(1797-1858)、そして5つ目の部屋では19世紀半ばに活躍したその他の浮世絵師たちの作品が展示されている。最後の部屋ではイタリアで初めてとなる子ども絵の版画が展示される。

入場料無料

博物館開館時間:火~金9時~15時、土・日・祝日10時~1830